会社員だからこそ、不動産経営を始めた理由。

「不動産経営をしています。」

そう話すと、「会社を辞めるためですか?」と聞かれることがある。

でも、私の答えは少し違う。

私は会社を辞めたかったから不動産経営を始めたのではない。

会社員だからこそ、不動産経営を始めた。

会社員には、会社員だからこそ持てる武器がある。

その武器を使わないのは、もったいないと思ったからだ。

自宅マンションが、資産形成の入口だった

私が資産形成に興味を持ったきっかけは、独身時代に自宅マンションを購入したことだった。

住宅を購入したことで、お金や資産について考える時間が増えた。

その頃、『金持ち父さん 貧乏父さん』を読み、「他人資本」という考え方を知った。

自分のお金だけではなく、金融機関から融資を受け、その資金を活用して事業を行う。

その考え方に、とても魅力を感じた。

もちろん株式投資や投資信託も続けていた。

しかし、資産を一つの金融商品だけに集中させるより、複数の資産に分散する方が、自分には合っていると思った。

その中でも、不動産は「投資」というより「経営」に近い。

自分で判断し、改善し、事業を育てていく。

そんなところに惹かれ、不動産経営をやってみたいと思うようになった。

会社員には、会社員だけの武器がある

私が不動産経営を始めた最大の理由は、会社員だったからだ。

会社員には、会社員だけが持てる武器があると思っている。

一つ目は、信用。

二つ目は、安定した収入。

三つ目は、比較的決まった労働時間。

そして、会社という環境で学び続けられること。

どれも当たり前のように感じるかもしれない。

でも、不動産経営を始めてから、その価値を強く実感するようになった。

銀行は、将来にわたって返済できるかどうかを見て融資を判断する。

その時、会社員という立場は、大きな信用になる。

特に私は大手不動産会社で働いていたこともあり、金融機関の担当者から、

「融資の理由付けもしやすいですね。」

と言っていただいたことがあった。

もちろん、それだけで融資が決まるわけではない。

年収や自己資金、物件の内容など、さまざまな要素が審査される。

それでも、会社員として積み重ねてきた信用が評価されていることを、とても嬉しく思った。

初めて、自分の信用で買えた

最初の物件は、父の力も少し借りながら購入した。

だから、「自分の力だけで購入した」という実感は正直あまりなかった。

しかし、二件目は違った。

自分自身の信用で融資を受け、購入することができた。

もちろん、融資額が決まったことも嬉しかった。

でも、それ以上に嬉しかったのは、

**「社会から認めてもらえたような気がしたこと」**だった。

会社員として働き続けてきたこと。

経験を積み重ねてきたこと。

それらが一つの「信用」として評価された。

そのことが、私には何より嬉しかった。

独立していたら、違う選択になっていたと思う

もちろん、もし20代で独立していたとしても、不動産経営は始めていたと思う。

ただ、同じ形ではなかっただろう。

頭金を十分に用意することは難しく、もっと小規模な物件から始めていたかもしれない。

中古戸建や中古ワンルームを一つずつ増やしていく。

そんなスタートになっていたと思う。

つまり、私が最初から今のような物件を選べたのは、会社員という立場があったからだ。

会社員という武器があったからこそ、選択肢を広げることができた。

会社は利用する。でも、感謝もする

私は、「会社を利用する」という言葉を、あえて使うことがある。

少し冷たく聞こえるかもしれない。

でも、私にとって利用するというのは、会社から搾り取るという意味ではない。

会社員だから得られる信用。

会社員だから利用できる制度。

会社員だから積める経験。

それらを、自分の人生のために最大限活かすという意味である。

例えば、半年間の育児休業もそうだった。

もし自分が小さな会社を経営していたら、同じように半年休むことは難しかったと思う。

会社員だったからこそ得られた、大切な時間だった。

だから私は、利用できたことには感謝している。

そして、その感謝は言葉だけでは終わらせたくない。

会社から得たものがあるなら、その分だけ会社にも価値を返したい。

仕事で成果を出す。

経験を還元する。

後輩を育てる。

そうやって、お互いに価値を提供し合う関係でありたいと思っている。

今いる環境には、必ず強みがある

会社員には、不自由さもある。

人事異動もある。

評価制度も変わる。

自分ではコントロールできないことも多い。

でも、その一方で、会社員だからこそ持てる武器もある。

信用。

安定収入。

制度。

経験。

私は、その武器を使い切りたい。

会社を辞めるために不動産経営を始めたのではない。

会社員という環境を最大限活かし、自分の人生の選択肢を増やしたかった。

今いる環境には、必ずその環境だからこその強みがある。

私にとって、それは会社員という立場だった。

その強みを最大限活かすことも、一つの資産形成なのだと思っている。

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